【お知らせ】地域包括ケア研究所は設立10周年を迎えました

「共創る」の先にある、あたたかな地域社会を目指して。
一般社団法人地域包括ケア研究所は、2026年10月27日、設立10周年を迎えました。
この10年間、私たちは全国各地のさまざまな地域に関わりながら、医療・介護・福祉を起点とした地域づくりに取り組んできました。
私たちが目指しているのは、一人ひとりが自分らしく暮らし続けられる、あたたかな地域社会です。
そのために大切にしてきたのは、外から正解を持ち込むことではなく、地域に暮らす人々や、そこで働く人々とともに考え、ともに悩み、ともに動きながら、新しい可能性を育てていくことです。
全国の地域とともに歩んだ10年間
2016年の活動開始以来、北海道から四国まで、さまざまな地域の皆さんとご一緒してきました。
例えば、北海道本別町では、地域包括ケアシステムの構築支援から始まり、医療機関の改革、健康づくり、人材育成、そして高校生とともに地域の未来を考える「とかち創生学」や、関係人口を生み出す地域づくりへと活動が広がりました。
福島県西会津町では、住民や行政、専門職の皆さんとともに健康づくりに取り組み、「さすけねえ輪」という地域ぐるみの活動が育ってきました。
北海道名寄市や士別市などでは、ICTを活用した医療・介護の多職種連携を支援してきました。大切にしたのは、システムを導入することそのものではなく、人と人との関係性を育て、地域でよりよいケアが生まれる土壌をつくることでした。
また、香川県三豊市では、地域全体のケアする力を高める「暮らしのライフセーバー」の育成に関わってきました。
そして東京都町田市では、まちだ丘の上病院を拠点とした地域を支える医療の実践や、ヨリドコ小野路宿を通じた、医療と暮らしが自然につながる場づくりに取り組んでいます。
一つひとつの取り組みは異なりますが、そこには共通して、地域にある力を見つけ、その力が育ち、つながっていくことを大切にする姿勢があります。

地域の可能性を、ともに育てる
この10年間の活動を通じて、私たち自身も多くのことを学んできました。
地域には、それぞれ異なる歴史や文化、暮らしがあります。そして、そこにはすでに多くの可能性が眠っています。
私たちの役割は、それらを丁寧に見つめ、人と人が出会い、対話し、新しい一歩を踏み出すきっかけをつくることだと考えています。
地域包括ケア研究所では、こうした考え方を「共創型地域創りモデル NORAh(ノラ)ループ」として整理してきました。
「観る」「耕す」「育てる」「つなぐ」、そして「収穫する」。
地域の皆さん自身が新しい動きを生み出し、それを育て続けられるようにすることが、私たちの目指す地域づくりです。
次の10年に向けて
人口減少や少子高齢化が進むなか、地域の医療・介護・福祉を取り巻く環境は、これからますます大きく変化していきます。
これまでの仕組みを維持するだけでは、解決できない課題も増えていくでしょう。
だからこそ、医療や介護という枠組みにとらわれず、教育、産業、文化、暮らしなど、さまざまな領域の人々とともに、新しい地域のあり方を考え、実践していきたいと思っています。
私たち自身も、地域の皆さんとの出会いや実践を通じて、学び続け、変わり続ける存在でありたいと考えています。
この10年間、各地でご一緒してくださった皆さま、活動を支えてくださった皆さまに、心より感謝申し上げます。
地域包括ケア研究所は2025年に、初代所長の鎌田實から、奥知久に所長がバトンタッチされ、次の2040年に向けた歩みをはじめています。
継承式の様子のダイジェスト動画です。
そして、これから出会う皆さまとも、まだ見ぬ地域の可能性をともに育てていけることを楽しみにしています。
これからも地域包括ケア研究所を、どうぞよろしくお願いいたします。
一般社団法人 地域包括ケア研究所
代表理事 藤井 雅巳
所長 奥 知久